ACコンセントの加工・補修

ACコンセントの加工・補修

ACプラグオス側の取り付け一例です。構造の違いはありますが、基本的に同じやり方で組み付けしていきます

加工の一例としてACプラグの組立を題材にあげます。色んな機器で使用されているACプラグですが、モールド成型品と組立てるタイプのプラグがあります。組み立て式プラグは構造が簡単なので部品代も安く、手軽に取り付けができます。

100V電源で使用するコードでしたら上記のモールド成型品を購入した方が人件費が掛かりませんのでコストは安いです。しかし欲しいスペックが通販やメーカー設定になかったら組み立て式のプラグで対応する必要があります。加工の現場以外でも一般家庭でも経年劣化でプラグ根元からシースが切れてコア線が露出してしまう事があるので、これの補修用として出番があります。

こちらはホームセンターで見かけるプラグです。加工の依頼でだとパナソニック製のACプラグがよく指定されます。

プラグをばらすとこんな感じです。構造の違いはありますが、どのメーカーも同じような設計をしています。

この画像は弊社工場内にある半田ツボのACコンセントです。元々付いているACプラグはアース付きの3股タイプですが、壁から出ている差込口に3極プラグが出ている事は少ないので、アース無しのACプラグに変更します。シースが破れてしまったためビニールテープで補強されていました。症状が進むとショートする危険性があるので補修します。

傷んだプラグを根本でカットしてコア線を露出したところ。

コア線に圧着端子を取り付けます。適当なペンチで圧着すると電線が抜けてショートする危険性があるので、圧着専用の工具を使用します。緑/黄の線がアース線なのでこちらは通電しない様にビニールテープや収縮チューブで絶縁します。

プラグに組付けます。入力は交流電源です。プラグの電極に電線の色をどちらに組み込んでも問題はありません。施工方法としてコア線を長めに剥いてネジに巻き付けて固定する方法もありますが、電線の先端がばらけやすく、ショートの危険性があるので弊社では推奨していません。

 

今回の題材では一般的なキャプタイヤケーブルのVCTFでしたが、VFFのようなコア線が1芯物でも同じように加工します。
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