弊社ではワイヤーハーネス、ケーブルの加工を行っています。
ワイヤーハーネスやケーブルは設備や機械に欠かせない部品ですがなるべく見えない様に配慮されています。(やはり見た目が良くないので)
どうやって作るかがピンとこない事が多いので下記の様な手順で加工をしていきます。
最初に電線をカットします。
![]() 小寺電子製のC370で カットとストリップまで行います |
![]() キャスティングで切れない場合 ワイヤーストリッパーなどでカットします。 |
![]() 電線の被覆を剥いて端子が打てるようにします ピン端子ごとに被覆の剥き寸法が変わります |
弊社では三山電線製のUL線をメインに使用しています。他の電線メーカー様より価格が安く使いやすい製品です。
次にカットした電線にピン端子か圧着端子を圧着します。
ピン端子の圧着は適当な工具で圧着するとショートや導通不良の原因になるので必ず専用の工具を使用して圧着します。
![]() 電線のストリップは専用のストリッパーで 被覆を剥きます。 ハンドツールのワイヤーストリッパーで 被覆を剥くと芯線切れのリスクがあります |
![]() ピン端子の圧着は専用の アプリケーターか手動圧着工具を使用します。 専用品を使用しないと端子の形状と クリンプハイトが上手く出ません |
クリンプハイトは端子ごとにメーカーが出しています。
クリンプハイトが守られていないと電線を引っ張った際に抜けてしまったり、切れてしまったりとトラブルの原因になります。
採用例が少ないピン端子の場合はやむを得なず汎用のオープンバレル用圧着工具を使用して圧着する場合があります。
弊社だとJST、モレックス、TE、ヒロセ、JAEのご指定が多いです。
圧着が可能な端子一覧はこちらから
ピン端子を圧着したら最後にコネクターへ挿入します。
ここまで来ると見慣れたハーネスらしくなってきます。ここではVHR-5Nに挿入しています。
![]() 電線にSVH-21T-P1.1を圧着した状態。 このハーネスをコネクターに挿入する |
![]() コネクターにピン端子を挿入した状態。 ここまで来るとハーネス加工の終盤 |
例ではVHRコネクターを使用しましたが、XHPやXAP、EHRなどがよく出ます。ー
コネクターassyを作ったら誤配線や圧着不良、導通不良などがないか検査します。
弊社だと導通機やカラーチェッカーを使用して検査をしております。
通常のUL線以外にも特殊な電線も加工が可能です。
上記は一例ですが、電線によって加工が難しくなる特性があるので下記ご了承頂ければ加工が可能です。